自然気胸の自覚症状

自然気胸の自覚症状
 まったく何の症状も伴わずに、健康診断などの胸部レントゲンにより偶然発見される軽度のものから、以下に上げる症状が起こり、徐々に増強するものもあり、軽減するものもあります。空気漏れがとまらず、循環障害を引き起こし死にいたることもある、緊張性気胸などもあるので注意を要します。
 多くの患者さんは自覚症状があるため、医療機関を受診して診断がつきます。しかし副腎皮質ホルモン使用中の患者さんや、老人での長期消耗性疾患治療中では、自覚症状がわかりにくいこともあるので注意しなければなりません。

@胸痛
 自然気胸特有の痛み(なった人しかわからない)が気胸を発生したときに起こります。ほぼ全例に胸痛が認められます。同側の肩や背部に放散する場合もあります。年齢によっては狭心症や心筋梗塞との鑑別が必要となります。上腹部に放散することもあり、急性腹症(胃潰瘍穿孔、十二指腸潰瘍穿孔など)との鑑別を要することもあります。
 この痛みは通常軽減していくものですが、長く持続しているときは空気が漏れ続けていることも考えられますので、緊張性気胸に移行することも考えられ、早急に医療機関を受診する必要があります。
 気胸の胸痛は突如として発生するものですが、まれには徐々にはじまる場合もあります。これは40歳以上の続発性気胸に多く、気胸発症前より、咳、息切れなど呼吸器症状のある人に見られます。

A呼吸困難
 気胸がおこったほうの肺は縮んで、さらに胸壁の呼吸運動が肺に伝わらないため呼吸困難となります。この症状も多く認められ、80%の気胸患者にあるとも言われています。しかし時間が経つと呼吸困難が治まってくるため良くなったものと勘違いし、治療が遅れることがあります。老人では呼吸困難とは感じないで、動悸とかとの表現もあります。

B咳嗽
 いわゆるからせきです。20-30%に見られます。

C発熱
 気胸は直接発熱の原因にはならないものですが、炎症を伴っているときには発熱することもあります。
D皮下気腫
 肋骨々折を伴う外傷性気胸ではしばしば認められますが,自然気胸とくに特発性気胸ではまれです。皮膚の下に空気が入り込み指で押すとサクサクした感じjがします。