1) 呼吸について
自然気胸を理解するための基礎知識として
1、呼吸はどこでしているのか。
左右にある肺です。口や鼻は空気の通り道であって呼吸をしている場所ではありません。
2、呼吸とはどういうことか。
呼吸とは息を吸ったりはいたりして、肺の中にある空気を入れ替える作業です。肺がふくらむことにより、空気が口や鼻を通過して、肺に入ってくるのが吸気(息を吸うこと)といわれています。肺が縮んで、空気が口や鼻を通過して肺の外へ出て行くのが呼気(息をはくこと)といわれています。これらの吸気と呼気を合わせて、呼吸といっています。
3、呼吸の役目はなにか。
人間のすべての組織は酸素がなければ働けません。そして働いた後に残る二酸化炭素を排泄しなければなりません。そのために肺では、送り込まれてきた血液から二酸化炭素を取り出し、体外に排出し、吸い込んだ空気中の酸素を血液中に取り込ませています。血液中にはヘモグロビンという、酸素を運ぶトラックのような物質があり、肺で荷台に積んだ酸素を血液の流れに乗って末梢の組織まで運んで、そこで荷台の酸素をおろしてくる役目をしています。また二酸化炭素については、組織にたまった二酸化炭素が、近くの血管を流れる血液の中に融けて、流れに乗って肺まで行き、血液から肺の中に放出し、肺から空気をはきだすことにより体外へ排出しています。
4、呼吸はどのようにしているのか
肺は自分で呼吸しているわけではありません。肺自体は動けるわけではなく、放っておけば、どちらかというと縮んでいきます。肺が呼吸するのは、つまり息を吸ったりはいたり、または空気が入ったり出たりするのは、肺自体が動いているのではなく、胸郭(肋骨や筋肉でできた胸部の外枠)が膨らんだり、縮んだり、横隔膜が下がったり、上がったりして、それにつられて肺が膨らんだり、縮んだりして、空気の出し入れがおこり、呼吸をしています。