肺がんの早期発見
肺がんを早期発見するために
そして心がけること

@早期発見は大切
 肺がんは治療成績がとても悪い疾患です。病期が進んでからの治療成績は今のところ残念ながらあまりよくありません。だから早期発見は肺がんを治すためにはとても大事なことであるといえます。
A肺がんの増加
 最近、肺がんで死亡される人が増えています。これはこれは肺がんが比較的高齢者に発生することとも関係していると思います。日本の国民が長生きするようになって肺がんが増えてきたようです。胃がんや大腸がん、子宮ガンなどに比べると、肺がんは発生する年齢が平均すると少し高いようです。
 そして、最近の肺がんは必ずしもタバコとかが原因でない癌が多くなっています。タバコは肺癌の発生因子の大きなひとつですが、そうではない癌も増えているのです。都会では大気汚染もありますし、食生活の中でいろんな化学物質が体内に入ります。タバコを吸わないからといって、自分だけは大丈夫とはいえなくなってきました。
B定期健診
 私は呼吸器外科医です。手術で肺癌を治すことが自分の仕事です。自分が呼吸器外科の専門医であるから、その技術で少しは患者さんが肺癌を克服することに貢献しているかもしれませんが、技術には限界があります。いくら呼吸器外科専門医でも治せないものはどうにもしょうがないのです。だから早期発見はとても大事なことです。早期発見すれば手術で治せる可能性がとても高くなります。早期発見するには今のところ、検診しかないと思います。自分の所属する施設の自治体(さいたま市)では自治体予算を出してくれ、検診者にはあまり負担のないようにしてくれています。これを利用するのが得策であると思います。自覚症状がでてからでは治療が遅くなる肺癌なので検診は受けるようにしましょう。
 現実に自分の所属する浦和医師会では検診により発見が早い人が多いということもあり、切除率も高く、なおかつ縮小手術の割合も高く、治癒率も高いと考えられます。
 検診の有用性にいてはいろいろ議論されていますが、自分は検診はとても大事なことと思っています。
 


C自覚症状の出現では遅いということです。